『北斗の拳』は、1980年代に週刊少年ジャンプに連載されていた作品で、原作:武論尊、作画:原哲夫の少年漫画です。
核戦争後の世界=暴力が支配する世界の中で、北斗神拳の伝承者である主人公ケンシロウの生きる姿を描いています。
この漫画は、メル・ギブソン主演の映画『マッドマックス』から強い影響を受けたものです。『マッドマックス』には、『北斗の拳』と同じように核戦争後、暴力が支配する未来世界が描かれています。
こうした世界観の背後には、別な惑星で起こった出来事があるように感じます。
その星の一つには、火星が挙げられます。
火星にはかつて、さまざまな生命体が存在していました。その特徴として、火星はMARS(マルス=軍神)と呼ばれているように、競争や争いの原理の強い惑星で、弱肉強食の世界です。現在、赤茶けた、荒廃した大地を持つ火星も、古代における核戦争にちかい争いの後の姿であるようです。
過去に核戦争のような激しい争いがあり、それが火星を現在のような姿に変えてしまいました。それ以前は、地表に数多くの植物や生命体が存在していたのを感じます。
火星の争いによって荒廃した環境と、弱肉強食の世界観が、『北斗の拳』や『マッドマックス』に反映されているのではないかと思います。
今でも一部の生命体は、地表から地下へと居住環境を変えて存在しているようです。
もしかすると原作・作画のお二人や、両作品に親近感の湧く人は、火星などの強烈な弱肉強食の世界を体験されたことがあるのかもしれませんね。