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幸せへの道のりは真ん中に

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人はバランスを崩してどちらかに偏ることが多くあります

その特徴の一つとして、肯定的態度を見ていきます

人は成功しているときや、評価されているときは、自己肯定型になりやすく、他者否定に偏りがちになります

自分の良いところばかり拡大してみて、慢心して自惚れたりするのです

そして、他者に対して、見下すような態度をとります

自分は偉いんだ、優れていると自己肯定し、他者については欠点を見つけて他者否定になるのです


その対極として、自分に自信が無く、なんらかの挫折体験を味わったりすると、人は自己否定型で、他者肯定に偏りがちになります

失敗体験などを重ねると、自分に自信が無くなって、判断できなくなり、他人の判断にゆだねるようになったりします

世の中で占いが流行って、それに依存しすぎるのも、そうした偏ったところが原因の場合もあります

どちらの場合も、客観的な判断が出来なくなり、いずれ自壊への道をすすみます

これは個人だけでなく国家レベルでもあてはまります

第二次大戦に突入した時の日本は、やはり慢心していたところがあったのでしょう

日清戦争や日露戦争に勝利して、自惚れていたのだと思います

それが自壊の道へ進んでいったのはご存知の通りでしょう

一方、戦後はその反動で、自己否定型に傾いていっています

中国や朝鮮半島などの、日本へのネガティブな評価を拡大し、自国を痛めつけるような言論が主流となっていました

こちらも、自己否定他者肯定の偏った見解であり、このままであれば、日本は悪人の国として決められ、惨劇を招くことになるでしょう

国家でも個人でも、偏った道は、いずれ破滅へと進んでいくのです

お釈迦様はかつて、王子として王宮で裕福な暮らしをしていました

ですが、それでは満足がいかなくなり、真理を求めて、優雅な暮らしを捨て出家し、厳しい修行をおこないました

しかし、あるとき悟られます、王宮の贅沢な暮らしの中にも、一方、肉体を酷使する厳しい苦行の中にも、悟りの因子は無いと

これら両極端を廃するなかに悟りの道はあるのだと語られました

二千五百年前に語られた真理は現在も真理であり、人はともすると同じ間違いをしがちなので、現在でもその教えは有効なのです


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