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愛の対極にあるもの

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ひとはなぜ、相手にレッテルを貼りたがるのか

同じ人間である相手に、あの人はこうだからとか、あの人は何々だと決めつけ、それで分かった気になります

マザーテレサは愛の対極にあるものは無関心と言いました

愛の力を、人と人の結びつけ合うエネルギーと考えるなら、その対極にあるのは、人を分離し、距離を置く、レッテルにあるのではないでしょうか

あの人は女性だからとか、あの人は低学歴だからとか、あの人は○○国人だからとか、そうした定義づけが、溢れているように思います

そうしたレッテルを貼って人々を見る人の深層には、自身が正当に評価されていない、十分に愛情を受けていないとする思いから発しているのではないでしょうか

そうして人々を見下すことによって、自身の価値が相対的に高まった気分に浸っているのです

世の中を見渡すに、世界には様々な価値観をもった人々がいて、それぞれが素晴らしい性質を秘めているにもかかわらず、一面のみの価値観に照らし合わせて、違った価値観を持つものを理解できず、お互いに罵り合い、批判しあっているのが世の中の姿となっているのではないでしょうか

あの人は異教の者だからとか、あの人は異国の者だからとか、そうした言葉で、人を切り捨ててはならないと思います

そうした言葉で、レッテルを貼って、人々を裁いて、それのどこに愛があるのでしょうか

人を裁くものは、自らもまた同じ秤で裁かれるのです

生まれてよりこのかた、ただの一度も人を傷つけたこともなく、過ちを犯さなかった者がいるでしょうか

そうした過ちを繰り返している幼き自身を棚に上げて、どうして人の罪ばかり、過ちばかり糾弾できるのでしょうか

霊的な世界にいる者からすれば、地上の人間の、犯してきた誤りや、傷つけてきた人々の思いは、手に取るように分かるのです

ですから、人の過ちを見つけたなら、まずは自身が過去に過ちを犯していなかったか鑑みてください

自らの心の部屋にある粗大ごみを処分してから、人様の塵を指摘しなさい

ひとは往々にして、自らには甘く、人には厳しくなりがちです

ひとの過ちに目が行った時には、自身について反省する機会としてください

自身の見ている景色が、実は、特定の価値観の色メガネで観ているのであり、世界には様々な色で世界を見ていて、色は一色ではなく、多様なる色彩を備えているのが世界の実情です

自らの認識力の幼さを嘆き、多様なる価値観を理解しえる器となれるよう、成長を願いましょう

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